菅原精機株式会社

加工技術 technology

テクノロジーを活かし、匠の息吹を製品に伝え、
ミクロンの信頼に応えます

超硬合金と各種鋼材に対し独自の加工技術を駆使し、他社には真似できない金型を製作しています。

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円筒研削

円筒状の工作物を研削する加工技術です。旋盤加工した工作物の後加工として、精密寸法仕上げや面粗度を上げる役割を果たします。超硬加工ではダイヤモンドホイールによる高硬度な工作物の加工を得意としています。

平面研削

加工物の平面を精密加工する技術で、超硬加工や小径の多品種少量の加工を得意としています。正方形・長方形などの六面体研磨を基本に、さまざまな応用研削が可能です。

プロファイル研削

完成形状の図形を透光性フィルムに描画し、加工物を光学式に投影した投影図と加工物を重ね合わせて倣い研削する加工技術です。超硬加工は自動研削が困難なため、精密な手動操作を 必要とする難易度の高い加工技術です。

型彫放電加工

液体中で向かい合った金属間(製品と電極)に電流を通すことで火花を起こし、その熱で金属を溶かして加工する技術です。狭小形状の凹凸を精密に形成する技術は、追随を許さない当社ならではの加工技術です。

細穴放電加工&ワイヤーカット放電加工

型彫放電加工とは異なり、電極に細いワイヤー線を利用します。発生した火花の熱で金属を溶かしながら切る(くり抜く)加工技術です。当社では、狭小穴の加工を得意としており、穴内面の面粗度には数多くのご評価をいただいています。

「匠の技」
創業以来、50年にわたり伝承された仕上げ技術

金型の仕上げ作業は日本が世界に誇れる匠の世界。身体の五感を鍛え上げなければ身につけられない高付加価値の技術です。工作機械で加工した製品は、手加工による磨き作業で最終の表面を仕上げます。製品の色目、加工目の状態、手触りの感覚などで加工前の状態を感じ取り、最適な仕上げ加工を施すために、自身が工作した道具や調合した砥粒を選択します。そして、工具を持つ指先から伝わる製品との接触感覚や、発する超音波の音色を五感で感じ取り、条件反射的に作業する技は、まさに神がかり的な能力です。はめ合いや摺動をともなう金型では、寸法検査に合格した仕上がり状態であっても、最終仕上げ作業で「使いやすさ」「長持ち」のための手練調整を行います。つくり上げた製品に命を吹き込み、我が家から娘を旅立たせる思いでお客さまの手元に製品をお届けしています。菅原精機の『心のこもった金型づくり』の原点はここにあります。